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2010年2月17日 (水)

バレエの基本

寒いですね〜
今日はちょっとバレエの基本のお話…

クラシックバレエにおける基本…それはやはりアン・ディオール(ターンアウト)。脚全体を股関節から外旋させます。日本語では足を「開く」といいますね。

バレエにおける1番から5番の足のポジションはすべてつま先が外を向きます。個人差はありますが股関節の可動域プラス筋肉痛の使い方によりポジションが可能になります。

アンディオール(ターンアウト)することにより身体の横や後ろに脚を上げることができる角度が飛躍的に広がります。股関節は球状関節です。解剖学的にも合理的。人間の身体構造的にそうなっているのでバレエの長い歴史の中でこのテクニックが確立されました。舞台芸術として劇場の二次元的、平面的な空間において正面からみて身体を美しく見せるためでもあります。

そして身体の引き上げ。骨盤を立て、骨盤内のインナーマッスルを使い身体のセンター(日本では丹田といいますね)をつくります。それにより背骨が通常の湾曲したS字カーブよりまっすぐになり背筋がスッと伸びます。頭は風船が浮いているように、髪の毛一本天井から釣られているような感じで柔らかく上に伸びます。 これによりあらゆる動きが、美しく、かつ、自由になります。

そして身体の向きのポジション。正面からの美しさとともに立体的な造形もしていきます。身体の方向とともに、動きの方向も・・・。8つの方向を使って行きます。昔の宮廷舞踊ではフォーメーションを変えて歩くマスゲームのようなダンスで、貴族たちが上から鑑賞したそうです。今でもコールド・バレエ(群舞)ではこういった踊りの要素があります。

そしてバレエは天に向かって行こうという天上指向も現れています。その代表的なものが女性のポアント(トウシューズ)男性の力強いジャンプです。

バレエは舞台芸術、総合芸術として身体を表現の手段として、美しいもの、おとぎ話、音楽などを表現するために発達してきています。

歴史あるバレエ・・・身体の美しさと可能性を追求して表現して行く・・・それがバレエの世界です

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