トウシューズ遍歴
踊る時、トウシューズって本当に大切ですよねバレエというと、トウシューズを履いていなければ
というアタマがある私です。
余談ですが、トウシューズといわず、ポアントと呼んじゃう私ですが、どっちが主流なんでしょう。アメリカでは「ポイント・シューズ」と発音していたような。
私のトウシューズ遍歴をご紹介
私がポアントを履いたのは結構遅くて小学校5年の頃。それまで週2回くらいのレッスンだったので、ちょうど良い時期でした。最初は「バレリーナ」のポアント。19センチくらいで、初めてのポアントはまだ実家に残っています
その後、しっかり立てるように、美しく見えるように、マメが痛くないように試行錯誤が始まります。
最初に出会ったのが、しなやかで美しく見えるイギリス製の「フリード」
職人さんの手作りで、職人さんごとのマークが色々あって、「フリード」の中から選ぶのも一苦労。そして、フィットする分、壊れやすく、お値段を考えるとコストパフォーマンスはよくないかも。でも、履き心地は抜群です。専用のニスを流して強化したり、私はアロンアルファを流して強化してました。中学、高校、バレエ学校、スタダン時代はもっぱらフリード。贅沢にも・・・(笑)
その後、アメリカ製「カぺジオ」なども履きました。軽くて履きやすい。こちらも種類が色々です。
そして、フリードに似せて作った、オーストラリア製ブロックの「ブロックUK」というのが一時でて、価格も安く、強度も高くて、カットやラインはフリードにそっくり。気に入って履いていました。フリードの職人さんが移籍して作られたとか・・・
サンディエゴではこれを履いていました。ポアントを支給してもらえて、海外のバレエ団はなんて素晴らしいのだろうと思いました~。でも、しばらくして「ブロックUK」廃番になってしまいました
アメリカでは「ゲイナー」というポアントに出会いました。
中がなんと形状記憶のプラスチック製。すごく長持ちするし、つま先にクッション性があり音もしずか。たまに履いていました。ドゥミが使いにくいのが少し難点ですが、綺麗に見えて長持ち。
ツアーの間中、何公演もあるのにゲイナー1足で済ませていたメキシカンの子と、ゲイナーのポアントでウサギ飛びをしていたアメリカ人の先輩(もちろんオンポイントでウサギ飛びよ・・・)が忘れられません
その後、帰ってきてNBAでロシアの作品を踊るようになり、ロシアのバレエにはロシアのポアントで挑む!と思い「グリシコ」にチャレンジ。実際、ロシアバレエはロシアポアントで踊りやすかった作品ごとに履くポアントを変えていました。
ロシアのポアントはすごく硬い!やわらかくするのが大変!しっかり鍛えられた足でないと履けないんだ~、ロシア人はすごいと実感しつつ履いていました。でもロシア人も変化してきて、アナニアシヴィリはフリードみたいだし、NBAで一緒の舞台に立ったエフゲーニャ・オブラツォーワちゃんはゲイナーを履いていました。
アキレス腱を痛めた時期もあり、色々探して、再び「カぺジオ」に戻ったり、通常の「ブロック」を履いてみたり。
カぺジオは「手術」して履いています。「手術」は踵部分をザクザクと縫い合わせて自分の踵にフィットするように改造すること(;^^)
舞台前に良いポアントができていないと、恐怖ポアント次第で、メンタル的な安心、または不安がでてくるのです。ポアントには並々ならぬ思いと努力が詰まっています
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